「手作りチョークセット」特設ページ

学校などで使われているチョークには、主成分である原料によって2種類のチョークがあります。ひとつは炭酸カルシウム製のかたいチョーク、もうひとつは石膏カルシウム製のやわらかいチョークです。
この「手作りチョークセット」でできるチョークは石膏チョークです。
※水と石膏(せっこう)をまぜるとあと戻りができません。下の「チョークの作り方」をよく読んでからチョークを作ってください。
「手作りチョークセット」のご購入はこちらから。

最新の取扱説明書はこちらからダウンロードできます。

「手作りチョークセット」について

セット内容
・「手作りチョークセット」に入っているもの
 石膏(せっこう)70g(チョークの原料)        1袋
 かくはん棒(チョークの原料と水をまぜる棒)     2本
 かくはん容器                    1個
 プラスチックシート(チョークの型になります)    2枚
 あぶらねんど(チョークの型を立てるのにつかいます) 1個
 輪ゴム                       4個
足りないものがある場合は、お問い合わせよりお知らせください。
プラスチックシートは手で裁断しているため、指の跡がついているように見えるものがあります。これはシートを押さえた時についた傷になります。裁断する時には手袋を装着しておりますので、手垢等の汚れではございません。

「手作りチョークセット」の使い方

チョークの成分、石膏(せっこう)について

チョークの原料、石膏(せっこう)の特徴

チョークができるしくみ(化学反応)

チョークの作り方

1.付属のプラ板を丸めて輪ゴムでとめてチョークの型をつくり、できた型をねんどにさしこんでおく。
プラスチックの空きビンなどを利用することもできます。
その場合はチョークが固まった後にとりだしやすくするために、はさみなどで、たてに切れ目を入れてテープでとめておきます。
このように工夫をすればいろいろな形のチョークができます。
2.はじめに付属の容器の100mlのめじるしまで水を入れる。
  つぎに水を入れた容器に石膏(せっこう)をすべて入れ、1分40秒ほど付属のぼうでよくまぜる。
  
水100mlと石膏70gで直径約3㎝長さ約8㎝のチョークが2本作ることができますが、作る量を調整する場合は、水100gにたいして石膏70gの割合になるようはかりではかってください。
まぜ方が不十分だとかたまらないことがあるので、注意してください。
3.水と石膏(せっこう)をまぜると化学反応がはじまるので、まぜた液をすばやく作っておいた型にながしこむ。

このとき時間がかかりすぎるとながしこむとちゅうで固まってしまいますので、注意してください。また、まぜた液があまってしまったときは、流しなどにすてないで、ゴミ袋などに入れてかたまってからすててください。
4.7分~10分ほどでかたまりますので、指で押してもくずれなくなったら、ねんどから型をはずして、とめていた輪ゴムをはずして、チョークをとりだしてください。

このときチョークは40℃くらいまで発熱しながらだんだんとかたくなっていきます。
皮膚に長い時間ふれたままにしておくと、低温のやけどをすることがあるので注意してください。
また、かたまる時間は水の温度が低いと長くなり、高いと短くなります。


石膏(せっこう)がかたまるしくみはこちらからわかります。

実際に工場でチョークがつくられるようすはこちらのYouTube動画からみることができます。
5.できたチョークを晴れた日に日光でかわかします。完全にかわけばできあがりです。
完全にかわくまで3-5日ほどかかります。

危険ですので、電子レンジや火を使わないようにしてください。破裂したり、粉に戻ってしまうことがあります。
保護者の方へ
【使用上の注意事項】
1. 粉末が目に入らないように注意してください。万一目に入った時はすぐに大量の流水で洗浄し、眼科医の診断を受けてください。
2. 皮膚が過敏な人やアレルギー体質の人は、石膏スラリーが手や皮膚に触れると炎症を起こすことがありますので保護手袋を着用してください。
3. 石膏は発熱しながら硬化します。使用環境によっては高温になる場合があり、長時間触れていると火傷の恐れがあります。石膏の硬化発熱が下がったころを目安に型から抜いてください。
4. 石膏は吸湿性が高く、雨・水濡れ・湿気厳禁の材料です。
5. 使用前、使用中も含め密閉し、水回りや結露水が発生しやすい所、床や壁面に直接に接した所での保管などは避けてください。
6. 小児の手の届かないところに保管してください。

【石膏を廃棄するとき】
原料の粉は水にふれると固まりますので、流しなどに捨てないでください。詰まってしまうことがあります。
チョークを作るときにはできるだけ使い切ってください。液が余った時はビニール袋などに入れて、かたまってから燃えないゴミとして捨ててください。

石膏(せっこう)について

石膏は意外に身近なところで活躍しています。日々の生活やさまざまな産業を陰ながら支えています。


【身近に使われている石膏(せっこう)】
【チョーク(白墨)】
・学校の黒板で使われるチョーク
・建物や道路の工事現場で使われるチョーク
【建材】
・部屋の壁などにつかわれる石膏ボード
【医療・歯科用】
・骨折などの際に患部を安静に固定するのにつかう「ギプス」
・歯医者さんが歯型を造るのにつかう「義歯成型材」
【食品用】
・豆腐製造時の「凝固剤」
・ビールなどの「水質調整剤」
【工業・光学研磨用】
・自動車・飛行機などの機械部分の金型や工業模型の「成型材」
・カメラに使用されているプリズム、双眼鏡などの光学製品の研磨の時の「固定材」
【陶磁器・美術・装飾用】
・生活を彩る食器や装飾用の各種陶磁器用の型
・各種の彫刻像
【肥料用(土壌改良剤)】
・作物の生育に欠かせない土壌を活性化する「特殊肥料土壌改良剤」
・化学肥料を含まず、野菜や果物に必要な栄養を含んでおり、消費者に安全で健康な農作物を提供します。

石膏(せっこう)の歴史(れきし)、チョークの歴史(れきし)

【石膏の歴史】
石膏利用の歴史は古く、古代エジプトにまでさかのぼります。古代エジプトのピラミッドに、石の目地材として石膏が用いられています。また、クフ王のピラミッドの王の石棺には、アラバスター(結晶石膏の一種)が使われ、さらには、クレオパトラがワインを飲むのに使った杯も、天然石膏から削り出されたものといわれています。
古代ギリシャやローマでは、建築材料のほかに、彫塑や型取りなど造形材料にも利用されました。
現代の石膏利用の一例としては、陶磁器型材用としての石膏型があります。
この石膏型により高品質な陶磁器の大量生産が可能になっています。石膏は成形が極めて容易であり、
硬化体の面がとても平滑で、さらには吸水性もあることから、陶磁器型材として最適のものといえます。

【チョークの歴史】
学校などで使われるチョークは使われる原料により2種類に分類できます。
一つは石膏チョークもう一つは炭酸カルシウムチョークです。石膏チョークはフランスが起源で、炭酸カルシウムチョークはアメリカが起源といわれています。
日本では明治6年になってから、大阪の雑貨商が初めて石膏チョーク輸入しました。さらに6年ほどしてから、これをまねて日本でも製造されるようになり、本格的に量産を始めたのは、明治後半から大正になってからです。
炭酸カルシウムチョークはそれよりも遅く、国内で製造され始めたのは大正末期、本格的な量産は昭和に入ってからでした。
チョークのより詳しい歴史を知りたい方は、資料をこちらからダウンロードできます。

石膏は人類にとって古くから便利な材料でしたが、はるか時を経た現代では、便利なだけでなく、その造型性能の高さや耐火性などから、産業や生活に欠かせないものとなっています。

石膏(せっこう)の特徴(とくちょう)

焼石膏の最大の特長は、水と反応して複雑な形状でも自由自在に成型できることです。
焼石膏の特徴をまとめると以下のようになります。
・流し込みによる自由な成型ができます。
・加熱、圧縮などの操作が不要で作業が容易に行えます。
・短時間で成型ができます。
・適度の膨張があり、型が精密にとれます。
・成型体の安定度が高く、乾燥・吸湿による変形がありません。
・人体に無害で安全です。

チョークができるしくみ 化学反応(かがくはんのう)

私たちが目にする「せっこう」は2分子の結晶水をもつ硫酸カルシウムで、通常「二水(にすい)せっこう」と言います。
・二水せっこうは120℃~150℃に加熱すると結晶水全体の3/2を失って「焼せっこう」になります。
・「焼せっこう」に水を加えると水和反応を起こし、再び元の「二水せっこう」に戻っ て固まります。
チョークを製造するにはこの性質を利用し、金属の型に水と「焼せっこう」を混ぜたものを流し込み、化学反応で固まった後、型から抜き出して製品にします。
下の化学反応式では右から左へいく化学反応になります。チョークの成分は「二水せっこう」です。
天然の石膏原石 二水石膏(にすいせっこう)
チョーク
工業用チョーク
グラウンド用品
チョーク関連
黒板関係
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